一般社団法人 日本写真映像用品工業会 Japan Photo And Video Accessory Association

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結 果 発 表 ( 2017/9/28 発表 )
 
     
 
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■ 総評 ■
約7,500枚という未だかつて一度に見たことのない応募数に、嬉しい悲鳴をあげながら、全作品、拝見させて頂きました。これだけの作品数があると、最後は本当に甲乙をつけることの出来ないレベルになり、相当悩みました。
写真は通常、長方形か正方形の二次元で表す世界、その中に込められた何かが「見て」伝わるか、という観点で選ばせて頂きました。それにしても落としてしまうのはもったいない、と思うものも多かったです。ステキな作品、特に身近なところ、日常の中での場面、驚嘆するもの、ほんわか癒されたもの、考えさせられたものなど、たくさん見せて頂いて、とても楽しく、貴重な機会を与えて頂いた気がしています。
 
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  メーカー賞を見る  

グランプリ グランプリ 1 名 賞金 30 万円  
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  グランプリ  
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  作品No.:6526190
作品名:鏡の世界

撮影者:岡田 知樹様

● 作者コメント ●
深夜の伏見稲荷で撮影しました。雨が降っていてコンディションは悪かった中で見つけた水たまりに写るリフレクションを撮影しました。角度的に撮るのが難しかったので、まず広角レンズで撮影しそれをトリミングしました。この時期は忙しく、深夜に無理をして出かけた中で撮れた一枚でとても感慨深いものがあります。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  まるで魔法の世界と我々をつなぐ回廊のような…これが水たまりの映り込みなんて、信じられないほど美しいですね。よくこの映像に気がつかれたと思います。その観察力、そして構図、露出や色合い、ピント位置、被写界深度、どれをとっても申し分なく、お見事です。不思議の世界と現実を行ったり来たり出来そうで、ずっと眺めていたいです。  
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グランプリ 準グランプリ 1名 賞金 10 万円  
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  準グランプリ  
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  作品No.:6521251
作品名:海中に広がる雲

撮影者:倉島 大輔様

● 作者コメント ●
初夏の能登島の海は、ミズクラゲの大群が発生する。 潜水すると、目の前に広がる白いクラゲの群れ。 下から見上げると、まるで雲のようである。 なるべくクラゲの白さを損なわないよう、色かぶりを除去した。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  グランプリでない理由は、中央左上の、ポイントになるクラゲにピントがきていないこと。構図やタイミング、露出などは良かったのですが。しかし、それがこの時の撮影者と海中の自然な状態であり、完璧ではないところも「写真の良さ」だと私は思います。太陽光を見上げながら、クラゲになって漂う気分にさせてくれる素晴らしい1枚です。  
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グランプリ 入選 賞金 1 万円  
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  作品No.:6527359
作品名:鬼が4人!?

撮影者:小林 紫帆様

● 作者コメント ●
鬼になりきっている表情がかわいくて、お気に入りの一枚です。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  何度見てもつい笑っちゃいます。無邪気で素直で、真剣な純真さ、忘れないでいたいですね。右の鬼の足が切れるほど寄ってきているのも動きが感じられるし、後ろ奥の家々が入っている様子も平和な日常、また日付が入っているのも記録としての写真の特典、きっと後で見返しても嬉しい1枚に違いありません。  
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  作品No.:6525064
作品名:夏の夜に。。。

撮影者:佐々木 和一朗 様

● 作者コメント ●
佐賀県唐津市の九州花火大会 唐津城とメインの二尺玉を捉えました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

花火の写真も力作が数ある中、勝因はお城と一緒に組み合わせたこと、水への映り込みが美しく、それらの配置配分がとてもバランスよいところです。お城が小さく見えるほど花火が大迫力のタイミングを逃さないことは元より、ロケーション決めと撮影の準備、努力の賜物である素晴らしい1枚だと思います。

 
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  作品No.:6526508
作品名:撮影禁止!?

撮影者:五十嵐 裕子 様

● 作者コメント ●
紫陽花とカエルを一緒に撮ったという写真ではなく カエルが語りかける物語のあるものを撮りたく、何日も通い続けました。 カエルが餌を食べたあと、手で口を拭くような姿がまるで「やめてよ!!」なんて言っているような シーンになるようにタイミングに注意して撮りました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

アマガエルの写真も数多く見てきましたが、こんな可愛らしい仕草のものは初めてです。よく捉えられました。花や葉と思われる手前のボケ、美しい色合いと光の背景など、周囲の様子も良いと思います。「撮影禁止」だけでなく、いろいろなセリフが思い浮かんでくる、楽しい1枚です。

 
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  作品No.:6523197
作品名:驟雨の助手席より

撮影者:岡本 圭央 様

● 作者コメント ●
受験期の塾帰りに、父の運転する自動車の助手席から撮影しました。 突然降り始めた雨。兄を途中で拾って帰る予定だったので、少し焦りながらも安全運転でした。 RAWで撮影し、ややコントラストを上げました。 毎日勉強で忙しかった日々を思い出させてくれます。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

ブレた写真は、そのブレ具合がどうなのか、というところがカギですが、偶然がもたらす、二度と作れない、写真ならではの作品ですね。道路の行き先がハッキリと入っているところ、画面全体が紫色の光で塗られているところ、信号が不規則な軌跡を描いているところなどが良くて、とても面白いと思います。

 
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  作品No.:6527534
作品名:隻眼の狩人

撮影者:八木 克典 様

● 作者コメント ●
片目を失った子猫が、たくましく立派に育ちました。 野良ながら、人里離れた山の中のせいか非常に人懐こく、外を歩いているといつも一緒にうろうろ付いてくるので、逆にうろうろと何時間も付け回して撮影しました。 このトカゲは実際は食べるためではなくお土産だったようで、私の前まで持って来てくれました。 が、直前でしっかり逃げられていました。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

このネコさん、「お土産」を持ってきてくれたのだそうです。片目を失ってしまう野良ちゃんはたくさんいますが、このコもそれでもたくましく生きていて、またこのトカゲもまだ生死の境にいるという場面。どんな命も、懸命に生きているのだということが伝わってくる構図と被写界深度。ピント、露出も良く、印象深いです。

 
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  作品No.:6524534
作品名:或る惑星

撮影者:原田 涼太 様

● 作者コメント ●
夜中に歩きながら見つけた藪を撮影した。 人工物の一切ないどこかの惑星のような雰囲気であり夜に撮ることで空が宇宙のようになった。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

まるで地面から、ネッシー? 首長竜? あるいは不死鳥? 月のような天体に向かって首をもたげて、何かが起こりそうな雰囲気、静けさの中でこれから物語が始まる序章を思わせられます。想像をかき立てられる作品ですね。撮影者の着眼点、観察力、感受性、想像力、どれも光るものがあると思います。

 
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  作品No.:6524361
作品名:ローカル線

撮影者:梶谷 浩 様

● 作者コメント ●
踏み切りを渡っていると何やら視線が...たぬきさんでした。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

ふとした瞬間の「出会い」でしたね。タヌキさんの位置は、人間と野生動物の距離そのものを象徴的に表している気がしますが、それでも何かしら通じるような通じないような、というところがこの一瞬の貴重さでしょう。アングル、被写界深度、ピント位置など良いと思いますし、撮影者の優しいまなざしが伝わってきます。

 
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  作品No.:6523576
作品名:頼れる兄貴

撮影者:瀬尾 一尚 様

● 作者コメント ●
友人の子供を撮影。年の離れた兄は妹と弟の面倒を良く見てくれます。

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
  この上なく素晴らしい記念写真、三人の表情の良いこと。一番幼いコの表情は、心底喜んでいるのが分かりますし、真ん中の妹さんのおどけた表情も、無防備に遊んでいられる安心感があることが窺えます。兄貴もそんな二人を大事に愛おしく思っている様子、本当によく伝わってきます。「ご両親が頼れる」お兄さんですね。
 
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  作品No.:6527067
作品名: 野狐と星降る夜

撮影者:高橋 陽介 様

● 作者コメント ●

北海道千歳市の有名な木になります。 天気予報をみるとちょうどこの辺りの空が抜けているので撮影に向かいました。 平平凡凡な構図ですが一匹の狐が木の根元におり不思議な写真になったのかなと思います。 より不思議な雰囲気を出すためにWB調整にてニュートラルグレーを外しております。


 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

風景だけだったら、選んでいなかったと思います。デジタルならではの色合いなど、それはそれでオリジナルな世界が出来ていて、木の陰も星の軌跡も大きく入っているところが、空と大地、大自然の中に生き物がいて、地球は希少な素晴らしい場所なのだ、と思わせてくれるところが良いと思いました。

 
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  作品No.:6524012
作品名:幸せの瞬間

撮影者:古宮 清秀 様

● 作者コメント ●
友人の結婚式、新婦退場の際の1コマです。 とても良い結婚式でした!

 
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spacer ■ 講評 ■ spacer
 

屈託のないお二人の笑顔、優しく握られた重なる手、何となく涙ぐんでしまうのは、私だけでしょうか。お父様の遺影と思われる額の中の人物、何と、「ピース」しているではありませんか! 笑ってしまいます。画面下をボカしたエフェクトは不要だった気がしますが、ピントや露出、タイミング素晴らしいです。

 
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審査員( 講評 )・写真家 池本さやか


東京生まれ。
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業、同大学地域研究科ラテンアメリカ地域研究修了。
1993年朝日新聞社入社、西部本社写真部勤務、写真を始める。
1995年水中写真家中村征夫氏の師事を経て、その後フリーランス。
2000年~2002年パリの写真学校に留学/以降東京を拠点に、フリーの写真家として多方面に活動中。
2003年からJCII(日本カメラ財団)、2008年からニコンカレッジなどの写真講座の講師を行う他、雑誌等の連載、NPCI (Nikon Photo Contest International)、IPA(INTERNATIONAL PHOTO AWARDS)、カメラのキタムラほか写真コンテストの審査員なども。個展開催も多数。
海の中(大型の生き物、魚の群れ、海中風景等)、人間の活動(スナップ、旅風景、舞台もの-クラシックコンサート、ダンス等)を撮影。テーマは「地球とその上のLife」。

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